「吃音」という言葉を聞いたことがありますか。別名の「どもり」と言ったほうが知っている方も多いのではないかと思います。
「吃音」とは、「お、お、お、おはよう…」と言葉の部分を繰り返したり、「おーーはよう…」と言葉の音を引き伸ばしたり、「…っおはよう…」と言葉がつっかえて出てこなかったりといった話し方のことを言います。
「吃音」は2、3歳をピークに出始めることが多く、幼児期に症状が消失することが多いようですが、就学後も「吃音」の症状が続く子どももいます。
この「吃音」は、誤解されていることが多々あります。
その1つに、保護者の関わり方に問題があり、子どもが「吃音」になるのではないかという考えです。『これには全く根拠がなく、吃音の原因は未だ分かっていません。』
それでも、残念なことにこういった誤解をされている方は多く、周囲の人たちに相談をすると、このような指摘に合い、辛い思いをされている方も多いのではないかと思います。
「吃音」があっても話しやすくなる方法について話をしてみたいと思います。
子ども自身「吃音」があると、委縮して話をしようといなくなる傾向にあります。先ほど、「吃音」の原因は保護者の関わりによるものではないとお伝えしましたが、「吃音」による問題を大きくしないためには保護者の関わり方が大切になってきます。
そこで、ご家庭で話をする時に、話し方(吃音)を気にするのではなく、子どもの話の内容に耳を傾けてみましょう。この時、ただ聞くのではなくうなずきや相槌、目を合わせる、正面を向くといった姿勢も大切です。子どもがきちんと話を聞いてもらえていると感じられると、たくさんお話をしたいという気持ちになり、話をする機会も増えていきます。
次に、ゆっくり語りかけて下さい。大人がゆっくり語りかけることで、子どもはリラックスしてお話することが出来ます。
「吃音」があると、どうしても話し方が気になってしまいますよね。でも、そのことで、普段の親子間のコミュニケーションを振り返る良い機会になると思ってみてください。きっと「吃音」が親子間のコミュニケーションをより良いものへと導いてくれます。