褒め方

子育てをしているなかで、ついついお子さまの良くない(望ましくない)行動に目がいきがちではありませんか・・・?

その行動に対してきつく怒ってしまったり、どうしてできないんだろう、、、とマイナスに考えてしまったり・・・

お子さまにとっても保護者の方にとってもマイナスになってしまいますよね・・・・

ですがこの考え方や見方を360度変えてみてはどうでしょうか??お子さまの良い行動に注目してみましょう。

そこで今回はお子さまの良い行動に注目したうえでの褒め方についてお話をします。

お子さまのできたことを一緒に喜び、嬉しい気持ちや楽しい気持ちを共有しましょう。他者と気持ちを共有することを知ることで、小さなお子さまは信頼関係を構築することはもちろん、認められているという経験を得ることができます。

そのようなことが褒められると嬉しいという感情へと繋がっていくのです。

次に、褒めるときは具体的に褒める

「すごいね」「えらいね」だけではなく、具体的にどこが良かったのか、できているのかを伝えてあげることが大切です。そうすることで、お子さまは自分の良い行動を知ることができ、それをすると褒めてもらえるんだ!という考えから、良い行動を繰り返し行う傾向がみられるようになります!!

また、結果を重視するのではなく、お子さまがその活動や課題に取り組むことができている過程についてもしっかり褒めてあげましょう。

「お片付け頑張っているんだね!上手にできているね!」とお子さまの行動を実況しながら褒めていくことも効果的です。

褒めることによって、お子さまは自分に自信を持つことができ、自己肯定感が高め、挑戦する気持ちが芽生えさせることができるようになります。

ぜひ、一緒に言葉かけや褒め方を意識しながら、お子さまと接していきましょう!

「ひらがな」への興味

「就学までにひらがなが読めるようになってほしい」

「文字に対して興味を持ってほしい」

幼児期のお子さまに対してそのような思いを抱いている保護者の方もいらっしゃるかと思います。

きっずぱれっと西富井での取り組みとして、まず、自分のお名前を読むところから練習をしています。げた箱、ロッカーにイラストと共に自分の名前のひらがなを提示しており、靴やカバンを毎回お子さま自身に実施してもらい、自分の名前のひらがなの並びやかたちを覚えてもらうようにしています。

また個別活動・集団活動では、お子さまが楽しんで遊び感覚の中で学習できるように、さまざまな教材をご用意しています!!

基本的な方針は、楽しく遊んでいる中で、スモールステップで取り組んでいき、お子さまに負担にならないことを重要視しています。

また、読み書きがある程度できるようになったら、お手紙のやりとりを行いながら、もっと書きたい、もっと読みたいとお子さまの中から気持ちが芽生えるような支援も行っていきます。

ご自宅でできるアプローチ

お子さまが興味を持つことができるようになるためのアプローチ方法として、絵本の読み聞かせをしたり、たくさん会話をすること。また、お子さまの好きなもの(キャラクター等)を用いて学習をしたり、ゲームに取り組む等といったことがあります!!

「読めるようになりたい!」という気持ちをお子さまの中から引き出すことができるよう、ぜひ一緒に取り組んでいきましょう!!

意欲的に取り組むために

人はなぜ意欲が高くなったり、逆に低くなったりするのでしょうか。

人間の行動に影響を与える「動機づけ」について一緒に考えていきたいと思います。

動機づけとは、何かを行動するときの「したい!」といった「意欲」や「やる気」を起させ、それを持続させるための要因と考えられます。この動機づけが生じることで人は何らかの行動を起こしていきます。また、この動機づけの代表的なものに「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」があります。

内発的動機づけは、知的好奇心や関心といった気持ちから行動が生起され、知的好奇心が高い乳幼児期によく見られます。

外発的動機づけは、外界から与えられる報酬、義務、強制などによる動機づけをいいます。「褒める」「ご褒美を与える」などの報酬を得ると行動は「強化」され再び報酬を求め行動繰り返すようになり、強制的な外発的動機づけは時に本人の自発性を低下させることもあります。

意欲を高めるためには「なぜ意欲が低いのか」を考えることが大切になります。意欲が低い方では動機づけされていない傾向にあります。

では、動機づけていくには、自己効力感を高めたり、自己決定の機会をつくることや、行動に対して褒め受容することが重要になってきます。

自己効力感を高めるためには「できた!」といった達成感を体験していくことが大切です。そのためには見通しを持たせたり、本人がつまずいているポイントを把握して能力に合わせた課題を提示しながら成功体験を積み重ねていくことが大切です。

また、何か行動するときに自分で行動を選択し成功していくことで自信を持つことができるようになっていきます。そして自信がつくことで次のステップへと自主的に活動するための原動力が芽生え始めます。

それらの行動に対して周囲の人が「褒める」ことで自分を肯定的に受け止められるようになり、上手くいかない場合でもそのときの努力や気持ちが周囲から受け入れられることで再び挑戦しようという気持ちが持続するようになります。

この好循環の中で成長することで、今まで以上に笑顔があふれた生活を送ることができるようになります。

褒めるとは

 私たち大人は、子どもの不適切な行動や言動、できない部分などについ目がいってしまいがちで、気がつけば一日注意してばかりいた…ということもよく聞く話です。

 しかし、子どもにはやはり褒められることが必要です。褒められることで自信や自己肯定感が高まり、良い行動や適切な行動を増やしながら、子どもを良い方向に伸ばしていくことにつながります。

 私たちが思っている『褒める』とは、一言で言うと『可能性を広げる』ことです。

 と言うことは、褒めることによって、可能性は無限大に広がっていきます。なんだかとてもワクワクしませんか?

 子どもの頃の経験・体験はその後の人生を大きく左右するものなので、子どもの将来をしっかりと見すえながら、どんな小さなことでも褒めていきましょう。

 では今日から早速実践してみましょう!目標一日30回…。

 継続は力なり…

スモールステップ

 私たちも仕事や普段の生活の中でも目標を設定することはあると思います。

 例えばダイエット!「5キロ痩せよう」と目標を立ててもなかなか達成することが難しく、戦意喪失してしまうことありませんか?でも「1キロ痩せよう」と目標を設定することで、達成できるかもと感じてしまいます。

 つまり、本人がやる気になるぐらいの“適度な目標”を設定することが肝要となります。

 療育においても同様です。その子どもがどんな目標だったらがんばれるかを見極めて目標を設定します。

 子ども自身が「できた!」と達成感を感じることが適度にあると達成意欲が増します。一方で、目標は高くはないが「できた!」と感じるまでに時間を要するものであれば、子どもの達成意欲は段々と低下していきます。

 つまり、目標はがんばれる目標であり、かつ小刻みに設定する「スモールステップ」である必要があります。

 また、子どもにとっては、できた時に『褒めらる』ことによって、達成感を感じることができます。

 たくさんの小さな「できた!」が結果として大きな目標達成に繋がります。たくさんの「褒め」を積み上げましょう!

療育とは

 「療育」って…。何か特別な事なのでしょうか?私たちは「保護者と一緒にていねいな子育てをする」ことだと考えています。

 人の行動には“理由”があります。普段の生活であまり考えることがないかもしれませんが、人は「面白いから→笑う」「悲しいから→泣く」「おなかがすいたから→食べる」…よくよく考えると日々の何気ない行動にも何かしら理由がみつかります。そして、大半の人はこの理由と行動のつながりが似ていることが多いのです。

 でも、「どうしていいのかわからないから→笑った」「ドキドキして不安だったから→ふざけた」「その場にいたいから→飛び跳ねた」この理由と行動のつながりは、一見わからないことだらけのように思えます。

 明らかな遅れはないけれど発達に凸凹のある子どもたちの行動の理由(背景)は、このようにちょっとわかりにくいことも多く、そのため周囲から「どうして?」「なんで?」と思われることがあります。

 そして、目に見える行動だけで判断され、誤解されることも多いです。気持ちが沈むのは誤解された子どもだけでなく、「どうして?」「育て方のせい?」と悩んでいる保護者の方も同じではないでしょうか。

 “子育てに悩みはつきもの”や”子育てに正解はない”とよく言われますが、でもなかなか答えがみつからない悩みを抱え続けることや、周囲の人と悩みを共有できないことは、不安なことだと思います。

 きっずぱれっとでは、子どもたちの「知ってほしい!わかってほしい!」想いや、保護者の方の「こんなことができたらいいね」、「こんな子になってね」という想いに応えられるよう、子どもたちの行動の背景を保護者の方と一緒に考え、ひとりひとりに合わせた工夫をみつけ、「保護者の方と一緒にていねいな子育て」をしていきたいと思います。また、同じような想いを抱えているお父さん・お母さんと出逢い、悩みや不安を共有していただける場になればと思います。