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勝ちへのこだわり
負けず嫌いって、その子の持って生まれた気質であったりするもので、その子自身の性格ぐらいに割り切ることが大切です。また成長する中でその気質はとても重要な要素にもなりえるものだと思います。
では、勝ちにこだわる子の問題点は、負けたそうになった時には途中で投げ出したり、また、負けた時にはこの世の終わりのような絶望感を感じていたり、負けを認めなかったりと…。
「勝ちたい」という気持ち=「頑張りたい」という向上心
勝ちにこだわる子だからこそ「負けたとき」にどう対応するかがポイントになってくるようです。しっかり気持ちを受け止めつつ、どんな時でもその“頑張り”を褒めてあげましょう。
勝った時にはもちろん、負けた時もその過程をしっかり褒める。褒める事によって、勝っても負けても次に頑張れるエネルギーへと変わります。
衝動性
ゲームなど楽しいことをしていると,ついついテンションが上がりすぎてしまうことがあります。急に走り出したり,大声を出したり,時には叩いたり泣いたり,そうなるとせっかくの楽しいゲーム台無しです。一緒に遊んでいる周りの子も楽しく遊ぶことができません。
これらは、衝動性の高さや気持ちのコントロールする力の弱さが関係しており、楽しく遊んでいるうちは良いのですが,ルール内でテンションを上げ過ぎないようにセーブして楽しく遊ぶ力を付けていかないといけません。
そのためには,スモールステップでテンションを上げ過ぎずに遊ぶ経験をたくさん積む必要があります。何かルールがある遊びを行い,テンションが上がりそうになると「ちょっと落ち着いて」と少し落ち着かせたり、テンションが上がり切ってしまった時は遊びを中断してクールダウンさせて落ち着いたら再開したりします。できるだけ途中で崩れてしまって遊びが終了しないように,最後まで遊ぶことが目標で、「みんなと一緒に遊んで楽しかった」という経験を重ねていきます。最初は簡単で短い遊びから始めて成功体験を積み,徐々に落ち着いて遊ぶことができる時間を伸ばしていきます。
きっずぱれっとではルールのある遊びを少しずつ行い,最後までうまく遊ぶ経験を積んでいきます。集団遊びや活動なども同様で,テンションが上がり過ぎそうなときは少し声掛けをして落ち着かせ,上がり切ってしまったら少し輪から離してクールダウン。大切なことはテンションを上げ過ぎずに遊べば自分も周りも楽しく遊べるということを経験することです。
少しテンションが上がりそうなときに落ち着ける方法として、深呼吸や10数える等を身に着けておくことも1つです。
テンションが上がり切らないように支援し,上がり切ってしまえば一度落ち着かせ,ルールの範囲内で最後まで楽しく遊ぶという経験をたくさん積んでいき、できた時はしっかり褒め、一緒に喜びましょう。徐々に皆に合わせてルール通りに遊ぶことができる時間を伸ばしていきましょう。
パズルの5つ効果
パズルは「脳を活性化させるため、子どもの成長にはとても有効的な遊び」と言われ、指先が器用さ、観察力、想像力、集中力、記憶力等に効果があります。
ピースをはめたり、はずしたりなど、手や指を動かすことで、しだいに細かな作業を行えるよう、指先の器用さを養います。
出来上がりの絵をしっかりと見て特徴をつかまないとパズルの完成はできません。また、組み立てているときも、「この柄はここにあった」や「こっちはこうだった」などしっかりと観察して見極めていく力が必要になってきます。その為パズル遊びをしていると観察力が徐々についていきます。
パズルの絵柄などイメージして組み立てていき、完成させるためにはそのイメージを保ったまま組み立てていく必要があります。イメージをしながら組み立てていくときに想像力が問われることになり、遊んでいる中で力がついていきます。
パズルは「完成させたい」という思いから、じっくりと遊ぶ経験をすることになります。夢中で遊ぶという経験をたくさん積むことによって、それが「集中している」という経験になり結果として集中力の向上につながっていきます。
観察力、想像力ともつながってくるのですが、「最初に見た絵柄を覚える力」や「その絵を思いだす力」などはすべて記憶力とつながっています。
このようにパズルには5つの効果がありますが、スモールステップで簡単なパズルから始めることにより、自己肯定感を高めながら行うことがさらなる効果に繋がります。
バランスセンサー
子どもの立っている姿勢やバランスが悪くて、”フラフラして見える”といったことはありませんか?
ここで問題です。「立っている時に、バランスをとっているのはどこだと思いますか?」
頭? 体幹? 骨? ・・・答えは、『足の裏』です。
足の裏には感覚受容器がたくさんあり、それがどの位置に体重がかかっているのか?真っすぐなのか?傾いているのか?という状態で常にバランスセンサーの役割を果たしています。
しかし最近の子どもたちは、このセンサーがうまく働いていないことが多いようです。それは、なぜでしょうか?
その原因の一つに、遊び方があります。昔に比べて外で遊ぶ時間が少なくなったり、裸足になることが減ったり、公園などの環境変化や靴の性能が良くなったことで、足裏への刺激や脚を使うという事が減った事が影響されているようです。
本来加齢とともに受容体は減っていくのですが、子どもの内から少ない状態の子が増えているのです。では、このセンサーを働かせるようにするためにできることは、どんなことでしょう?それは、足の指を動かしたり、わざとバランスの悪い状況で動くことです。なぜ、バランスを悪くして動くことが良いのかというと、足裏の感覚受容器は脳とつながっており、良いバランスを身につける為にたくさんの失敗経験が必要になります。失敗経験を脳に記憶させることで、正しいバランスが養われていくのです。
あえて足元に不安定な物を置いたり、障害物の中で動いたり、片脚立ちの状態で身体を動かす等、バランスの悪い状況の中でたくさん動き、失敗経験を多く脳に送っていきましょう。
褒めるとは
私たち大人は、子どもの不適切な行動や言動、できない部分などについ目がいってしまいがちで、気がつけば一日注意してばかりいた…ということもよく聞く話です。
しかし、子どもにはやはり褒められることが必要です。褒められることで自信や自己肯定感が高まり、良い行動や適切な行動を増やしながら、子どもを良い方向に伸ばしていくことにつながります。
私たちが思っている『褒める』とは、一言で言うと『可能性を広げる』ことです。
と言うことは、褒めることによって、可能性は無限大に広がっていきます。なんだかとてもワクワクしませんか?
子どもの頃の経験・体験はその後の人生を大きく左右するものなので、子どもの将来をしっかりと見すえながら、どんな小さなことでも褒めていきましょう。
では今日から早速実践してみましょう!目標一日30回…。
継続は力なり…