発達支援

「本人支援」と「移行支援」

本人支援
本人支援は、困難を抱えるお子さまご本人に対して行う発達支援サービスのひとつです。
何らかの障害や、発達に遅れが見られる子どもにとって、周囲が早めにその特性に気づき、子どもが抱える「困りごと」を可視化して乗り越えやすくすることが重要となります。
本人支援では、子どもの困りごとに合わせたさまざまなプログラムを準備し、学習や日常生活を円滑に行うためのスキルを身につけることを目指します。
児童福祉法(昭和 22 年法律第 164 号)第1条においては、「全て児童は、児童の権利に関する条約の精神にのっとり、適切に養育されること、その生活を保障されること、愛され、保護されること、その心身の健やかな成長及び発達並びにその自立が図られることその他の福祉を等しく保障される権利を有する。」と規定されています。
障害の有無にかかわらず子どもたち全員の健全な発育が保障されていますので、発達に困難を抱える子どもについては、社会が一丸となってその自立を助けることが必要です。 誰よりも子ども自身が困っていることを理解し、「苦手」を克服して「得意」を増やすことで将来自信をもって自立できるように、子ども本人を支援します。
本人支援の5領域について
発達支援の本人支援は、子どもの発達についての側面から、次の5領域にまとめられています。しかし、子どもの成長発達に関することなので、5領域はそれぞれが独立しているということではなく、相互に関連したり、重なっています。
  1. 健康・生活
  2. 運動・感覚
  3. 認知・行動
  4. 言語・コミュニケーション
  5. 人間関係・社会性
移行支援
移行支援も、お子さまご本人への発達支援サービスです。
移行支援の目的は、障害の有無に関係なく地域の子どもたちがともに成長できるよう、発達障害がある子どもたちも可能な限り地域の保育や教育等を受けられるよう支援することです。
移行支援で目指すのは、発達障害がある子どもたちが、地域の中で自然に同世代の子どもたちと一緒に活動できるよう、その環境を整えることです。
子どもが持つ特性は同じではなく、それぞれ個性があります。 個性に合わせたサービスを行い、さまざまな特性を持つ子どもたちが同じ場所で一緒に活動できるよう、保育所などと話し合い、協力してその環境を構築します。
これにより、発達障害がある子どもたちも、他の子どもたちと等しく社会参加ができるように促していきます。
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